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サステナビリティダッシュボード : デジタルカーボンフットプリントを可視化

Eoghan Kelly

Senior Sustainability Specialist

正直に言えば、デジタルカーボンフットプリントを把握するのは難しいことです。

組織が環境への影響を測定し、報告すべきであることはすでにご存知でしょう。すでにそうしている企業も多く、約11,000社が科学的根拠に基づく目標を検証しています。これは世界の時価総額の40%以上に相当します。

環境への影響に関する測定・報告は、進化を続ける分野であり、米国を含む世界中で、企業に排出量データの開示を義務付ける規制が導入されています。カリフォルニア州では、気候変動企業データ説明責任法 (SB 253) により、州内で事業を行う収益10億ドル以上の企業には、2026年から Scope 1 & 2、2027年から Scope 3 の開示が義務付けられます。

つまり、サプライチェーンの奥深くに埋もれている Scope 3 の排出量についても議論に含めなければなりません。しかし、デジタルベンダーからこのデータを収集しようとしたことがあるなら、このプロセスは遅く、不透明で、多くの場合、実際の数値ではなく概算に基づくことが多いことをご存知でしょう。年に1回レポートを見ることができれば運が良い方であり、何が実際に排出量を増やしているのかが示されることはめったにありません。そのため、規制への対応、ステークホルダーの質問への回答、実際に意味のある改善を行うのは困難となっていました。

Fastly では、もっと良い方法があると考えています。

サステナビリティダッシュボードを使えば、Fastly プラットフォームの利用によって発生する炭素排出量を簡単に追跡し、企業のサステナビリティイニシアチブや情報開示に活用できるデータをエクスポートすることができます。国別、帯域別、Compute 別に分類された、毎日更新される包括的かつアカウント固有の電力および排出量データを、すべてのお客様に対し、このレベルの透明性で単一のビューにより提供しているのは Fastly だけです。

デジタルカーボンフットプリントの明確化

他のベンダーと同様に、Fastly の排出量もお客様のバリューチェーン排出量の一部です。ベンダーにより持続可能な運営を求めるのはもちろん、利用しているテクノロジープラットフォームの影響をより詳細に理解しなければなりません。そして、品質を妥協したくはないものです。私たちもそう思います!

Fastly の高度なネットワークへの投資は、多方面で成果をもたらしています。私たちのネットワークは、高い透明性と、詳細な顧客データへのアクセスを提供しています。それが可能なのは、Fastly ネットワークを高速化している要因と同じ要因によるもので (Fastly に移行することで何ができるかをご確認ください)、さらに詳細かつ即時のログ機能とオブザーバビリティ機能が搭載されており、請求データとダッシュボードも競合他社より詳細かつ有用です。Fastlyのネットワークとテクノロジーは高度で完全にソフトウェア定義型であり、より高パフォーマンス、低レイテンシ、そしてプラットフォーム全体での即時の可視性を実現しています。

とはいえ、Scope 3 の開示に活用できる信頼性の高いデータをお客様に提供することがいかに重要かは Fastly も理解しています。

サプライヤーからデータを収集するのにどれだけ時間がかかるかも、炭素排出量データを解釈して実際に行動に移すのがいかに難しいかも理解しています。

そこで登場するのが Fastly のサステナビリティダッシュボードです。このサステナビリティダッシュボードを使えば、カーボンホットスポットを詳しく分析したり、年次開示用のレポートをエクスポートしたり、API を通じて排出量データを既存のワークフローに直接取り込んだりすることができます。明確なビジュアライゼーション、カスタマイズ可能な日付範囲、地域別インサイトにより、Fastly を利用することによる影響を文字通り目で確認することができます。

排出データへの簡単なアクセス

Fastly はこのプロセス全体を簡素化します。推測や遅延はなく、ダッシュボード、API、エクスポート可能なレポートを通じて、Scope 2 & 3 の電力関連データにすぐにアクセスできます。

以下は主な特徴の一部です。

  • 毎日更新されるデータ : 年次レポートを待つ必要はもうありません。使用状況が排出量にどのように影響するかをほぼリアルタイムで確認できます。

  • 詳細な内訳 : 期間、地域、製品領域 (Delivery、Compute、Shared) ごとに確認できます。

  • 柔軟な統合 : データを CSV としてエクスポートするか、API ファーストの設計を利用して、排出量データを既存ワークフローに直接取り込むことができます。

  • 地域別インサイト : 電力消費量と場所、そして各国の市場ベースの排出量の内訳を確認することができます。

信頼できる透明性

サステナビリティダッシュボードは、すべての指標を温室効果ガス (GHG) プロトコルに準拠した公開済みの手法で裏付けています。数値は追跡可能で、時間を節約しつつ、信頼性のある炭素排出量開示に対するステークホルダーの期待に自信を持って応えられます。

ダッシュボードでは、分析やレポート作成に適した分かりやすい形式でデータが提供されます。事前フォーマット済みのデータセットやダウンロード可能な指標 (Fastly のドキュメントに明確に定義されています) にワンクリックでアクセスできます。また、Fastly 独自のインフラストラクチャに加え、Fastly の機器をホストするデータセンターの電力消費量も可視化されます。これにより、Fastly のアップストリームと Fastly 内部の両方で電力がカーボンフットプリントにどのように影響しているかを確認できます。

日々の透明性により、変更の影響を迅速に把握できます。

インサイトを行動に変換

私たちが最も興奮している部分です。これは単なるレポート作成ではなく、行動に移すためのサポートです。他の指標は数か月待たなくても確認できるのに、なぜサステナビリティの指標だけが異なるのでしょうか?Fastly では、データが毎日更新され、プラットフォームの使用状況に直接紐付いているため、以下のことが可能になります。

  • カーボンホットスポットを迅速に特定し、最適化の道のりを見つける

  • 数週間や数か月後ではなく、ほぼリアルタイムで変化を追跡

  • 排出量データを既存のオブザーバビリティツールと組み合わせ、エッジ利用の全体像を把握

Fastlyは、よりスマートで気候を考慮した意思決定を行うのに役立つデータを提供します。

より明確な道筋

排出量の測定と管理は、遅く、不透明で、フラストレーションのたまるものである必要はありません。Fastly のサステナビリティダッシュボードを使えば、Fastly プラットフォームの利用が電力消費量や温室効果ガス排出量にどのように変換されるかを正確に把握でき、そのインサイトに基づいて行動するためのツールも入手できます。

Fastly コンソールの [アカウント] セクションでサステナビリティダッシュボードを選択すれば、スマートな意思決定、ステークホルダーとの信頼構築、デジタルカーボンフットプリント削減に向けた意味のある行動に必要なデータを取得することができます。

Fastly がサステナビリティを含め、あらゆる面でパフォーマンスを向上させることができるかどうかを知りたい場合は、今すぐお問い合わせください。さらに詳しくお伝えできるのを楽しみにしています。